天神様のお寺 常妙寺

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花祭(釈尊降誕会)並びに第4回永代霊位合同供養 ーてらごやー〝お寺のまなび場〟講演会

花祭(釈尊降誕会)並びに第4回永代霊位合同供養 ーてらごやー〝お寺のまなび場〟講演会

2024.04.16

しばらく続いた春の雨も、この日は落ち着きあたたかい日になりました。

前日から、境内中に準備をいたします。

特に花まつりということで、お釈迦様の花御堂をこしらえて、灌仏供養できるように山門にお祀りいたしました。

本堂に入る前に、最初に甘茶を誕生仏のお姿のお釈迦まさにかけていただく灌仏供養をしています。

午前10時に法要を始めます。今年で4回目になりましたが、お寺で供養していますそれぞれの霊位もご一緒に供養しようと合同供養を合わせて行っています。

申し込みいただいた方には、納骨堂の各区画やお墓にお花を備えてご供養いたします。

あまり意識していなかったのですが、毎年少しずつ供養のお花がお寺中に上がるようになってきたので、まさに〝花まつり〟となっています。

本堂や回廊にはお花の新鮮な香りが漂い、なんとも厳かな気持ちになります。

この日は、特別に仏様の一番近くでご供養いただけるよに、焼香を御宝前に設けました。

また今年から、ご来寺された方の区画がある方には、短い時間ですが個別供養をいたしました。
読経回向の功徳が巡りますようにお祈りしています。

法要後、2階会場でちょっとブレイク。もちろんこの日は花まつりの〝甘茶〟も準備いたしました。
お茶やコーヒーをのんでいただき、ちょっと雑談。

そして法要後午後11時からは〝お寺のまなび場〟講演会を行っています。

本年は、やまおか在宅クリニック院長 山岡憲夫先生をお迎えしてご講演をいただきました。

講演は「大切な方をなくされた方へ=幸せの最後とは=」とのタイトルでおよそ60分のお話をいただきました。

山岡先生は、大分では著名な先生です。大分で本格的なホスピスとして開業したゆふみ病院でも院長をお勤めされ、在宅での看取りをできるようにと在宅クリニックを開業され、今年までにおよそ2300人の方を看取られたようです。

その貴重な経験を踏まえながら、やさしい口調でお話をいただきました。

大切な人をなくされると、〝自分の一部を失っている〟そんな状態であることを気づかないようです。

〝泣く場〟があると人は元々もっている〝しなやかな心〟をとりもどせるので、それを支えることが大切だという言葉をお聞きして目から鱗でした。

人間の幸せについての4つの項目や、人間関係や日常の心持ちのことなどなど、、、。

「最後の瞬間まで人は成長することができる」というお言葉などは、やはりこれまでにたくさんの方を看取られてきた先生ならではのお言葉で胸に響きました。

「人はひとによって癒される」当たり前のことのようですが、たくさんの方を看取られた先生にあらためて教えていただいたように感じます。

家庭の雑音や、何気ない日常をなくなるその時まで大切にできるような生き方を目指せると、幸せの最後を迎えられるのかもしれませんね。大きなことだけでなく、何気ない日常を大切にしていけたらと思いました。

豊かな人生のヒントをたくさん頂きました。来場された人生経験豊富な方も、先生のお言葉に時には泣き、笑ったりと魅了されていたのが印象に残りました。

山岡先生やスタッフの皆様、貴重な時間を組んでいただきありがとうございました。貴重なお話をいただけましたこと厚く御礼申し上げます。

ありがたいことに、今年の〝花まつり〟も充実した1日になれました。
毎年春先に開催しています。ぜひ来年は、ご来寺いただき一緒に供養されてください。

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