皆さんは夏休みの宿題は最初にやりあげるタイプでしたか?それとも最後に泣きながら追われるタイプだったでしょうか?
住職の私は、間違いなく後者でした。わかっていてもしなかったタイプでした。そんは私は今もその傾向がみられるのですが、、、、。ここにアップするのも遅くなり、重い腰をあげてようやくアップしていっています(笑)
毎年8月16日は、お寺でも送り火を施してお盆施餓鬼法要を厳修いたします。すべての精霊に供養して各家の霊位を送り出します。
年々暑くなりますね。今年もほんと暑い最中の法要になりました。60名ほどの方がお寺に参詣くださり、一緒に本年お盆の締めくくりに当たる法要をお勤めいただきました。
今回の法要からは、総代でもあり『萱島仏壇店』さんを営む萱島巧みさんに、お店の仏具や線香を持ってきていただき、販売していただくようにしました。香りの良いお線香をお供えしなくても探しに行けなかったり、好みの数珠を探しに行けなかったりされる方が多いと聞いたので、住職から相談してお願いいたしました。
お盆には本堂上段いっぱいにたくさんの塔婆がならびます。卒塔婆を準備して、本堂に並べるたびながら「この方にはよくアイスクリームもらっていたな」とか「一緒に本山にお参りしましたねー」というような情景をよく思い浮かべるようになりました。
それだけ私がこのお寺で携わってきた時間が多くなっているのだと感じています。
いつも法要を行う時に思うのことは、1家族単位の供養とは違うということです。
「共にあがって、お互いに供養し合う」お寺の法要にはその尊さが備わっていると感じています。各家仏壇の前で唱えるお題目も大事なのですが、生きている時間と場所を共有する重みを伝えていけるようになりたいです。お盆法要はそのことをもらえるように勤めていきたいものです。
参詣の方には、お焼香を賜ります。本堂に上がって読経して、焼香・お題目と一緒に功徳を積んでいただきます。毎年同じことなのですが、この積み重ねこそが、丁重なる供養の証ではないでしょうか?
自然と「今年も出来ました」という感謝と報恩の姿になれるのでしょう。
法要後には、朝から準備いただいた「ところてんときな粉団子」のご供養です。
お寺でも〝涼〟を感じてもらえれば嬉しいです。
令和7年のお盆も、どうやら無事に修めることができました。毎年暑さが厳しくなっていくような気がしていますが、お盆の行事はお寺にとっても、ご家族にとっても、亡くなられた霊位やご先祖さまにとってもとても大切な行事です。
「物事は修めて行く中にしか、その大事さが伝わらなくなる」ように思えます。大切なお盆の行事だからこそ、来年からも無事修められるように、住職としても勤めていきたいです。・・・ただ、少しだけ弱音を吐けば、年々この暑さに心が折れそうになります。