もう10年になります。
常妙寺に祀られる〝天神様しめ縄〟の制作と張り替え作業。
しめ縄を始めた当初、しめ縄の制作の仕方を教えてくださいました岡本さんは、霊山へと旅立たれました。
その後、その時いたメンバーを軸に新しい仲間を募り続けてきました。
実は今年大きな問題に直面していました。
いつもご提供いただいた〝餅藁〟が、手に入らなくなるというものでした。
昨年末、その話をいただいて以来、少しずついろんな方に聞いてみたのですが、なかなか餅藁にたどりつけなく、「今年はしめ縄制作は諦めないといけないかな」と考えていたところでした。
たまたま、よくお寺に来てくださる永井昭仁さんにお願いしたところ、曲の地域の方に掛け合ってくださり、たくさんの餅藁を分けてくださいました。
この場をおかりして、曲地域の皆様、御礼申し上げます。
おかげさまで、どうにか本年も天神様のしめ縄を制作できるようになりました。
ということで、今年は餅藁をもってきてくださった永井さんもあらたにメンバーに加わっていただき、お昼から制作に入りました。
いつもお手伝いいただいている、坂本さん・椎原さん・岡本さん・伊東さんに新たなメンバー永井さん、そして私を加えて6人で始めました。
いつもそうなのですが、年1回ということもあり、最初作業工程を思い出すことから始めます。

みんなで、「ああじゃない、こうじゃない」と言いながら(笑)
この過程が結構楽しいのですが。



藁をいなして、組みやすいようにテーブルにならべ。量を調整しながら、力を振り絞って藁を巻き込んでいきます。

ようやく一本、しめ縄を制作する頃には、みんなの呼吸もあってくるようになります。

毎年、観音様の前にある〝安産石〟にもしめ縄を祀っています。
この安産石は縁起物で、九州一長いトンネル工事の時に、最初貫通した石をご奉納いただき以来お寺の境内に祀っています。出産前にさすると、安産に恵まれる縁起物としていますので、遠くからも来られる方もいらっしゃいます。
あるあるで、2本目の方が、締まり具合含めてコンディションが良くなります。
作業時間は1時間ほど。片付けまでふくめても1時間半で、できるようになりました。
最初2時間以上かかっていたのが懐かしく感じます。
最後に掛け替えた天神様のしめ縄の前で皆さんと集合写真。来年も無事に納まりますように願いをこめて。

お手伝いをいただいた皆様ありがとうございました。
お寺にお参りに来られる方々にも喜んでいただけることかと思います。