天神様のお寺 常妙寺

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三信産業株式会社 新人社員寺院内研修(令和7年)

三信産業株式会社 新人社員寺院内研修(令和7年)

2025.10.11

毎年恒例になっています、三信産業(株)さまの寺院内研修を今年も行いました。

当山では、平成27年より毎年新入社員研修の場として活用されています。県内外で仮設足場をてがける県内の企業さまです。新入社員のために開いている研修一環を請け負わせてもらっています。

本年は5人の新入社員の方が研修されました。

毎年、春先に社内で技術的なことを学び、各部署へと配属された9月、あらためて寺院内研修を行います。

それには会社として大切にしていることがあるようです。社会に生きる一人の人間として『心の研修』の場として非日常の世界から研鑽を行えるようにご相談をいただき、お寺での研修も始まることとなりました。

今回のテーマとしては「共に生きて 共に栄えていく〜時間と空間を共有することの大切さを学ぶ〜」と掲げて行いました。とある、総本山から頂いた言葉ですが、会社同期の一人一人に感じて欲しいことだと思いテーマにいたしました。特に、現場では危険も伴いますので、その辺りお互いに命の大切さを感じて欲しいと思っています。心の奥底にあるものを整えてもらいたくテーマといたしました。

1日の内容はこんな感じです。結構、受講する側は、頭を使って大変だと思います。

まずは、少しお話させてもらい、1日の心持ちをお伝えいたしました。

内観として、自分のこれまでのことを書き出してもらいます。

普段、ワークショップでおこなっています「死の体験旅行」も組み込ませてもらいました。

非日常から、自分の大切なことや物を見つめ直してもらっています。

昼食は、みんなで同じ釜の飯を食べます。

終わったら、皆さんに片付けまでしていただきています。

非日常の世界ということで、普段接することもすくない〝写経〟もプログラムに組み込んでいたます。いざ始まると、集中して取り組む姿が印象に残ります。

今年の研修では、なるべく対話形式を取り入れました。

互いが互いを知ってもらう、ちょっとした機会になることを望んでいます。

研修の最後の方に、「会葬礼状」を綴ってもらいます。もし、今、自分が亡くなったらと仮定して、通夜葬儀に来てくださる方や家族にむけて手紙を綴ってもらいます。
毎年、その書いた手紙は短い時間ですが発表していただくようにしています。
ここでも、同じ職場でも見せていなかった想いを仲間内が共有できるようです。

三信産業株式会社さまの社運隆昌を祈り、また今回研修を受けられた受講者の方々が社会の中で使命を担い、社会に寄与してくださることを切に願っています。
慣れない研修だったと思います。お疲れ様でございました。

#三信産業株式会社 #常妙寺 #新人社員研修